美瑛町や富良野一帯の風景に惚れ込んで、風景写真を撮り続けてきた、「前田真三」氏の作品を展示するべく、昭和62年7月に、廃校となった小学校体育館を改築してオープンました。氏の作品は、北海道の日本離れした風景を丹念に取り上げているのが特徴です。初夏は青い麦畑と残雪の十勝岳連峰が、夏は黄金色の麦畑と、白い花が咲き乱れるジャガイモやバイオレットのラベンダー畑が、なだらかな丘に広がっています。
見どころ
「拓真館」の名称は、拓進という地名と真三・写真の真にちなんで命名されたものです。館内には、前田真三氏がライフワークとして取り組んできた、「丘」の連作を主として常設し、不定期に展示替えを行なっています。「拓真館」の周辺には、見わたす限りの丘の風景が続いています。丘陵地帯の景観を楽しみつつ、拓真館に至り、そこで間近に見てきた風景の、さまざまな季節の表情を写真を通して、改めて見直すことができます。これが従来の都市型ギャラリーと異なる「拓真館」の大きな特色となっています。10,000坪に及ぶ敷地には、自然の状態を活かした部分と、植栽部分を区分けし、のべ250メートルに及ぶ白樺の回廊や、10,000株のラベンダー、「ススキの小径」や、「花園の道」など、四季折々の風情が楽しめます。